「やっちゃった…」
ポケットに入れっぱなしのボールペンをうっかり洗濯してしまって、服に黒いシミがベッタリ…そんな経験、ありませんか？
お気に入りのシャツや制服にボールペンのインクがついてしまうと、ショックは大きいですよね。でも大丈夫！
今回は、あの“激落ちくん”を使って、ボールペンのシミを落とす方法をわかりやすくご紹介します。ついでに他のシミ抜きアイテムとの違いや、ペンの種類別の対処法までしっかり解説。いざというときに役立つ情報満載ですよ！
洗濯してしまったボールペンのシミとは？
ボールペンインクの種類と特徴
ボールペンといっても実はいろいろ種類があります。
・油性インク：水では落ちにくいが、紙にしっかり書ける
・水性インク：発色がきれいでにじみやすい
・ゲルインク：水性と油性の中間のようなタイプ
シミの落とし方は、このインクのタイプによって変わるんです。
洗濯前の応急処置方法
洗濯する前に気づいたならチャンス！
インクが乾かないうちに「汚れていない布」やティッシュで、軽くトントンと叩いて吸い取ってあげましょう。力を入れすぎないように注意しながら、インクが他の部分に広がらないように中心から外側へ向かって吸収させるのがコツです。
絶対にこすらないのがポイント。こすってしまうと、インクが繊維の奥深くに入り込んで、落ちにくくなってしまいます。ここでの応急処置が、あとあとシミをキレイに落とすかどうかの分かれ道になります。
シミの原因と洗濯後の対処法
洗濯後に発見した場合は、インクが繊維の奥に入り込んでいることも多く、通常の洗濯だけでは落ちないことがほとんどです。
でもあきらめないで！まずは「どこまで広がっているか」を確認しましょう。広がりが少ない場合は部分的な対処で済むこともあります。
インクが固まっている部分は無理に引っ掻かず、ぬるま湯で軽く湿らせてからシミ抜きアイテムを使うと効果的です。焦らずに、ステップを踏んで処理していきましょう。
激落ちくんでのシミ落とし方法
激落ちくんの使い方と効果
激落ちくんは「メラミンスポンジ」っていう特殊な素材でできていて、水だけで汚れをこすり取ることができる優れモノです。まるで消しゴムのように表面を軽く削り取ることで、シミや汚れを除去する仕組みになっています。
ボールペンのシミにも効果的で、特に“水性インク”や“浅いシミ”にはバッチリ効きます。日常的に使う衣類についたインクなら、しっかり対処すればかなり目立たなくすることが可能です。
使い方はとても簡単で、特別な道具もいりません：
1. 激落ちくんをしっかり水で濡らして、軽く絞る（完全に絞りきらないのがポイント）
2. シミ部分に対して垂直にスポンジを当て、軽くトントンと押すようにして叩く
3. インクが浮いてきたら、ティッシュや乾いた布で丁寧に吸い取る
4. 必要であればもう一度繰り返す
※強くこすると生地が痛むので注意！特にデリケートな素材やプリント部分には十分気をつけて使いましょう。
洗剤との併用方法と注意点
ガンコなシミには「中性洗剤」を少量シミ部分に直接つけて、軽く指でなじませた後に激落ちくんでトントンと叩くようにすると、洗剤の力とメラミンスポンジの物理的な作用が合わさって高い効果が期待できます。
とくに、インクが乾いてしまったり、時間が経ってしまったシミに対しては、洗剤の成分が繊維にしみこんだインクを浮かせる役割を果たしてくれます。
ただし、デリケートな素材（ウールやシルク、レース素材など）には使用を避けた方が安心。素材によっては色落ちや繊維の損傷につながる可能性があるため、必ず目立たない場所でパッチテストをしてから本格的に処理するようにしましょう。衣類表示タグもチェックしておくと安心です。
スプレータイプとの違い
「激落ちくんスプレー」ってのもあるんですが、これは油汚れや水垢などの掃除用として作られていて、布に使うにはやや強力すぎることもあります。
服のシミにはやっぱりメラミンスポンジタイプがオススメです。メラミンスポンジなら水と一緒に使うだけなので、薬剤による素材へのダメージも少なく、より安心して使えます。
特に綿やポリエステル素材の衣類には効果的で、こまめに叩くことでインクの粒子を少しずつ取り除くことができます。
ゲルインクやフリクションペンのシミ対策
ゲルインクの特徴と取り扱い
ゲルインクは水性インクの一種でありながら、粘度が高く、書き味が滑らかで発色が良いのが魅力です。ですがその分、繊維にしみこみやすく、洗濯しても簡単には落ちてくれないのがやっかいなところ。
激落ちくんで表面を軽く削っても、インクが繊維の奥に入り込んでいると完全には落ちにくいことがあります。そのため、アルコール系のシミ抜き剤や消毒用エタノールと併用するのがオススメです。
まずはエタノールをコットンなどに含ませてシミ部分にトントンと押し当ててなじませた後、激落ちくんで優しくトントンしてみましょう。インクがにじむ場合は、すぐに乾いた布で吸い取るのも忘れずに。これを数回繰り返すことで、かなり目立たなくなる可能性があります。
フリクションペンの特性と落とし方
フリクションペンは特殊な“熱で消えるインク”を使用しているのが最大の特徴です。このインクは60℃前後の熱を加えることで透明化する性質があるため、通常のシミ抜き方法とは異なり、熱を使った処理が効果的です。
例えば、アイロンをあて布の上から軽く押し当てる、またはドライヤーで集中的に温風を当てると、インクが目立たなくなったり完全に消えることがあります。
ただし、加熱しすぎると生地が傷んだり、色落ちする可能性があるため、温度には十分注意してください。また、火傷にも要注意です。目立たない場所でテストしてから本番の処理に入ると安心です。
様々なシミ抜きアイテムの比較
除光液やエタノールの活用法
除光液（アセトン入り）や消毒用エタノールは、油性インクに特に効果があります。アセトンは油分を分解する力が強く、インクの色素を浮き上がらせることができます。また、消毒用エタノールもインク成分を柔らかくし、布から取り除きやすくする効果があります。
使用するときは綿棒やコットンに適量を染み込ませて、インクがついた部分をトントンと優しく叩きましょう。このとき、こすらずに少しずつインクを吸い出すように意識するのがポイントです。インクが浮いてきたら、ティッシュや清潔な布でそっと吸い取りましょう。処理後はすぐに水でしっかり洗い流し、インク成分や薬品が生地に残らないようにします。
ただし、色柄物やデリケートな素材は色落ちする可能性があるため、必ず目立たない場所で試してから使用してください。
クリーニング店に依頼する場合のポイント
お気に入りの服や高価な衣類、大切な制服など、自分で処理するのが不安なときは、無理せずプロに相談するのがベストです。
クリーニング店に持ち込む際には、「どのような種類のペンだったか」「インクがついてからどれくらい時間が経っているか」など、できるだけ詳しい情報を伝えるようにしましょう。それによって、より適切なシミ抜き処理をしてもらえます。また、インクの広がりや状態を写真に撮っておくと、説明がスムーズになります。
自宅でできるシミ抜きとその効果
・重曹＋中性洗剤：ペースト状にしてシミ部分に塗布し、しばらく置いてからぬるま湯で洗い流すと、軽いインクシミには効果があります。
・酢＋ぬるま湯：自然由来の成分で、生地に優しく作用します。酢には脱臭効果もあるので、洗濯と一緒にニオイ対策も可能です。
・牛乳＋漂白剤を少量加えた液に浸す：意外と知られていない方法ですが、インクの種類によっては効果があります。
ただし、どの方法でも生地の性質によってはダメージのリスクがあるので、まずは目立たない部分で試してから本格的に取りかかるのが安全です。
洗濯中にペンを見つけた時の最初の行動
洗剤と水を使った簡易処理
洗濯中に「あっ、ペンが…！」と気づいたら、すぐに洗濯機を止めてください。回し続けるとインクが広がって、被害がどんどん拡大してしまいます。
まずはインクが付着した衣類をそっと取り出し、インクがついた箇所を確認しましょう。そして、水で薄めた中性洗剤を使って、インク部分を優しく押し洗いします。このときにゴシゴシこすらず、手のひらや指の腹でゆっくり揉むようにするのがポイントです。
インクが薄くなるまで何度か水を替えて繰り返し、できるだけ早めに次の処理へと進みましょう。
洗濯機を止めるタイミング
“脱水に入る前”がベストタイミング！
脱水の段階に入ってしまうと、強い遠心力によってインクが衣類全体に染みわたってしまう危険があります。そのため、すすぎの途中でもペンに気づいたらすぐに停止することが肝心です。
脱水後に気づいてしまうと、インクが広がるだけでなく、定着して落としにくくなる場合もあるので、気づいたタイミングで即行動を！
布での吸収方法
タオルやティッシュでインクを吸い取るのも非常に効果的です。
インク部分に乾いたタオルやキッチンペーパーを当てて、“ポンポン”と叩くように吸収させましょう。こすってしまうと繊維の中にインクが入り込んでしまい、かえって落としにくくなるので絶対にNGです。
裏側にもう一枚布を敷いて、表と裏の両面から吸収させるようにすると、より効果的にインクを引き出せます。
まとめ：ボールペンのシミも激落ちくんなら安心！
うっかり洗ってしまったボールペンのシミ、最初は焦るけど対処法さえ知っていれば大丈夫！
激落ちくんは、身近なアイテムの中でも特に頼れる存在。
インクの種類やシミの程度によって、洗剤や他のグッズと組み合わせることで、より効果的に落とせます。
次に同じことが起きても、この記事を思い出して落ち着いて対処してくださいね！
