クローバーを探していると、実はハート形の葉を持つカタバミに出会うことがあります。
見た目が似ているため、混同しやすいですが、両者には明確な違いがあります。
今回は、カタバミの特徴、クローバーとの見分け方、花言葉についてご紹介します。
この知識を持って自然を楽しんでみてください。
カタバミの特性
夜になると葉が閉じるカタバミは、カタバミ科に属する多年草で、世界中に分布しています。
クローバーとは異なり、シャジクソウ科に属するクローバーとは別種です。
カタバミは夜になると葉が半分に見えるように閉じることからその名がつけられました。
サワソウ（酸味のある草）
カタバミには「かがみぐさ」「すいば」「すずめぐさ」「ねこあし」「しょっぱぐさ」といった別名があります。
また、「サワソウ」とも呼ばれ、これは葉に含まれるシュウ酸の酸味に由来します。
オキザリスとしての園芸品種
園芸では「オキザリス」という名前で知られるカタバミ。
オキザリスには「酸っぱい」という意味があります。
ハート形の葉と鮮やかな花
カタバミは3枚のハート形の葉が特徴で、明るい緑色をしています。
花の色は黄色、白色、紫色で、5枚の花びらがあります。花期は4月から7月ですが、条件が合えば夏や秋にも咲きます。
強い生命力を持つカタバミ
カタバミは地面を覆うように生育し、強い繁殖力を持ちます。
地下に広がる根から新たに生えてくることもあります。
カタバミの実は種を遠くへ飛ばすことができ、広範囲に繁殖する能力を持っています。
クローバーとカタバミの見分け方
- 葉の形状：クローバーは丸い葉、カタバミはハート形の葉を持ちます。
- 花の色と形：カタバミの花は黄色、白色、紫色の5枚花びら、クローバーの花は小さく紫や白色が多いです。
- 生育環境：カタバミは幅広い環境に生え、クローバーより繁殖力が強いです。
カタバミとクローバーの識別方法：それぞれの特徴と花言葉について
クローバーとカタバミはどちらも地面に広がる草ですが、葉の形状には明らかな違いがあります。
クローバーの葉は丸みを帯びており、白い線の模様が特徴です。
一方、カタバミの葉はハート型で、はっきりした筋や模様は存在しません。
クローバーの丸い葉に対し、カタバミはハート形の葉であることを覚えておくと便利です。
花の色における違い
クローバーの花は小さな花びらが集まり、丸い形状をしており、5月から7月にかけて白色やピンク色で咲きます。
対照的に、カタバミの花は白色、黄色、紫色が主で、5枚の花びらがあり、4月から10月にかけて開花します。
幸運の象徴としてのクローバーと子孫繁栄の象徴であるカタバミ
クローバーは四つ葉で有名であり、幸運の象徴とされています。
花言葉は「幸運」「私を思って」「約束」、意外にも「復讐」といった意味を持ちます。
一方、カタバミは繁殖力の強さから、子孫繁栄の象徴と見なされており、日本では「片喰紋」として武家の家紋にもよく用いられています。
特に、家紋の中で人気のあるデザインです。
カタバミの花言葉
カタバミの花言葉には「喜び」「母の優しさ」「輝く心」があります。
スペインやフランスでは「ハレルヤ」とも呼ばれ、イースターと開花の時期が重なることから、イエス・キリストの復活を喜ぶ「喜び」や聖母マリアの「母の優しさ」が意味の由来とされています。
また、「輝く心」という花言葉は、真鍮の鏡や仏具などを磨くために使われていたことからつけられました。
見分け方とそれぞれの特徴
緑豊かな草原でよく目にするクローバーとカタバミは、見た目が似ているため、区別が難しいことがあります。
主な見分け方は、葉の形状に注目することです。
クローバーの葉は丸みをおびた形をしているのに対し、カタバミの葉はハート形の特徴があります。
これが両者を見分ける重要な手がかりになります。
さらに、花の形状にも違いがあります。
クローバーの花は丸い形をしているのに対し、カタバミは5枚の花びらが特徴です。
象徴的には、クローバーは幸運を、カタバミは子孫繁栄を意味しており、カタバミは武家の家紋としても使われることがあります。
見た目が似ていても、これらの違いを理解していると、公園などでの自然観察がより楽しくなるでしょう。
まとめ
カタバミとクローバーは、どちらも自然界に広く分布する草であり、その見た目の類似性からしばしば混同されます。
しかし、両者を見分けるポイントは葉の形状と花の特徴にあります。
クローバーは丸みを帯びた葉と丸い花形を持ち、幸運の象徴として知られています。
一方、カタバミはハート形の葉と5枚の花びらを持つ花が特徴で、子孫繁栄の象徴として武家の家紋にも使用されてきました。
これらの植物の違いを理解することで、自然の中での散策や観察がより一層豊かなものになるでしょう。
また、それぞれの花言葉に込められた意味も、これらの植物を見る際の楽しみの一つです。
