海で採れた新鮮なハマグリは、焼くや蒸すと非常に美味しいですよね。
スープや味噌汁に入れると、ハマグリ特有の美味しさが引き立ちます。
ただ、貝料理をする際、砂の存在が気になるものです。
市販されているハマグリも例外ではなく、砂をしっかり取り除きたいですね。
そこで、ハマグリの砂取り方法と、新鮮さを保つ保存法をお教えします!
ハマグリに砂取りが必要な理由は?
ハマグリは砂地で生活しています。
ハマグリやシジミなどの貝類は、砂の中で暮らしており、移動の際には足のような器官を使って砂を這い回ります。
この時、砂が貝に入り込んだり、呼吸で砂が混ざることがあります。
これが、食感を損ねる原因となります。
砂取りが必要な貝には、アサリやシジミも含まれます。
市販のハマグリは砂取りが必要?
ハマグリは他の貝類と比べて砂が少ないですが、全く無いわけではありません。
特に海で採ったハマグリは、砂取りが必要です。
一方で、スーパーで販売されているハマグリの中には「砂取り済み」と表示されたものもあります。
これらは既に砂取りが済んでいるため、再び行う必要はありません。
ただ、店舗での処理が不十分な場合もあるため、心配なら自宅で砂取りを行うとより安心です。
ハマグリの砂取りを効率よく行う塩水利用法
ハマグリの砂取りには、多くの人が塩水を使った方法を選びます。
■用意するもの
・ハマグリが重ならないサイズの平面ボウル
・ボウルに合うサイズのふるい
・水 1リットル
・塩 30g
・新聞紙
・湿った布
※ふるいは最初からボウルの上にセットしておきます。
■砂取りの手順
水に塩を十分に溶かします。
ハマグリを水で洗い、貝同士を軽くこすり合わせます。
ボウルにハマグリを重ならないように配置します。
ハマグリがわずかに見える程度まで塩水を注ぎます。
ボウルの上に新聞紙をかぶせます。
室温約20度の涼しい暗所に3時間置きます。
ハマグリをふるいに移し、湿った布で覆います。
その状態で暗所に1時間置いた後、砂取り完了です!
砂取り時の重要なポイント
塩水を使った砂取りには3つの重要ポイントがあります。
◆第一のポイント
ボウルとふるいを重ねること。
直接ボウルにハマグリを置いて塩水を加えても砂取りは可能ですが、吐き出した砂を再吸収する恐れがあるため、ふるいを使用してそれを防ぎます。
◆第二のポイント
塩水の濃度を海水に近い約3%に設定すること。
これによりハマグリが砂を吐きやすくなります。
◆第三のポイント
ハマグリをふるいに移して1時間置き、海水成分を吐き出させること。
これは、海水を含んだ状態だと塩味が強くなり、ハマグリの味がしょっぱくなってしまうためです。
手軽で迅速なハマグリの砂抜き方法と保存テクニック
一般的な塩水を使った砂抜き方法は効果的ですが、少々時間がかかります。
すぐに料理に使いたい場合には、もっと簡単な方法がおすすめです。
その方法は、約50度のお湯にハマグリを5分から10分間浸けるだけです。
この方法のメリットは、砂抜きが早く行える点と、塩を使わないのでハマグリが塩辛くならず、旨味が増すことです。
50度のお湯は、沸騰させたお湯に同量の水を混ぜることで簡単に作れます。
ただし、温度が高すぎるとハマグリが死んでしまい、砂抜きができなくなるので、温度管理には注意が必要です。
ハマグリの保存方法について
冷蔵保存
砂抜きしたハマグリをすぐに使わない場合は、湿った新聞紙に包んで冷蔵庫に保管します。
特に、野菜室などの乾燥しにくい場所が適しています。
もし異臭や液漏れがあれば、腐敗している可能性が高いので、早めに処分しましょう。
長期保存の場合
すぐに食べない場合は、食感は若干落ちますが、冷凍保存が適しています。
保存する際は、ジッパー付きのビニール袋に入れてから、空気をできるだけ抜いて冷凍庫で保管します。
食べるときは、凍った状態のまま沸騰したお湯に入れて解凍します。
まとめ
ハマグリの砂抜きと保存について、効果的な方法をいくつかご紹介しました。
一般的な塩水を使う方法は、ハマグリを平らなボウルに並べ、塩水で覆い、新聞紙と湿った布を使って砂を抜きます。
この方法は確実ですが、少し時間がかかります。
一方で、迅速な砂抜き方法として、約50度のお湯にハマグリを5分から10分間浸ける方法もあります。
この方法は早く砂を抜ける上、ハマグリの旨味も増すメリットがあります。
保存に関しては、砂抜きしたハマグリは湿った新聞紙に包んで冷蔵庫に入れると3日間は鮮度を保つことができます。
長期保存の場合は、冷凍庫での保存がおすすめです。
これらの方法を使えば、ハマグリを新鮮なまま、美味しくいただくことができるでしょう。