ポテトは料理に欠かせない食材で、その独特な風味が大人気です。
簡単に調理できる上に、手頃な価格で買えるのも魅力の一つです。
しかし、「メークイン」「男爵いも」「新じゃが」といったポテトの種類はよく耳にするものの、それぞれの違いを詳しく知っている人は少ないかもしれません。
そこで今回は、新じゃが、メークイン、男爵いもそれぞれの特徴や、どんな料理に合うかなど、ポテトの種類ごとの特徴を詳しくご紹介します。
これを夕食の参考にしてみてください。
新じゃが、メークイン、男爵いもの違いとは
新じゃがは季節限定品、メークインと男爵いもは特定の品種
市場でよく見かけるポテトには、以下の種類があります。
- 新じゃが
- メークイン
- 男爵いも
「新じゃが」というのは、特定の品種を指すわけではなく、季節限定で出回るポテトを表す名称です。
つまり、メークインや男爵いもも、それらが「新じゃが」として出回ることがあります。
新じゃがは柔らかく、長期保存には向かない
新じゃがは「春に収穫された旬のポテト」を指し、2月から6月頃に市場に登場します。
秋に収穫されたポテトは出荷前に一ヶ月ほど寝かせるのが一般的ですが、新じゃがは収穫後すぐに出荷されます。
そのため、皮が柔らかく、実も水分を多く含んでいてやわらかいのが特徴です。
しかし、新じゃがは長期保存には適していないため、新聞紙に包んで冷蔵庫の野菜室で保管し、10日以内に食べることをおすすめします。
メークインと男爵いもの魅力と保存のコツ
メークインは、その細長い形と黄色がかった色合いで知られるポテトです。
滑らかな表面をしており、皮むきが容易な点が特徴的です。
「メークイン」という名前は英語の「May Queen」から来ており、5月に収穫が最盛期を迎えることが由来です。
メークインはでんぷん質が少ないことが特徴で、これにより煮崩れしにくく、味がしみ込みやすいです。
そのため、しっとりとした食感を楽しむことができます。
「新聞紙に包んで常温保存」は他のポテト品種にも応用できるため、覚えておくと便利です。
一方で、男爵いもはその名前が日本でこのポテトを広めた貴族、川田龍吉男爵の爵位にちなんで名付けられました。
男爵いもはデンプンが豊富でホクホクとした食感が特徴ですが、煮崩れしやすいため、煮物に使う際は注意が必要です。
男爵いも、メークイン、新じゃがのおすすめレシピと活用法
男爵いもは粉ふきいもやコロッケに適しています。
ホクホクとした食感を活かすことができるため、マッシュポテトやコロッケに最適です。
男爵いもを使った粉ふきいもは特に人気で、大きめに切った男爵いもを茹でて水分を飛ばすだけで簡単にできます。
通常は塩水で茹でますが、バターを加えると更に美味しくなります。
メークインは、煮込んでも形が崩れにくいので、カレーやシチュー、特に肉じゃがに最適です。
フライドポテトなど、形を保ちたい揚げ物にもメークインは良い選択です。
新じゃがはじゃがバターにぴったりです。
皮が薄くて皮のまま食べられる上に、水分が多く煮崩れしやすいので、小さめの新じゃがを皮ごと煮ると良いでしょう。
新じゃがを丸ごと味わうなら、洗ってラップで包んだ新じゃがを電子レンジで5~7分加熱し、バターをのせるととても美味しいです。
まとめ
新じゃが、メークイン、男爵いもといったポテトの種類は、それぞれ独特の特徴と活用法を持っています。
新じゃがは皮が薄く水分豊富で、そのまま食べられるのが魅力です。
特にじゃがバターにすると、その味わいを存分に楽しむことができます。
一方、メークインは煮崩れしにくく、カレーや肉じゃがなどの煮込み料理やフライドポテトに最適です。
そして男爵いもはホクホクとした食感が特徴ですので、粉ふきいもやコロッケなどの料理に合います。
これらのポテトを上手に使い分けることで、より美味しい料理を楽しむことができるでしょう。
ポテトの種類ごとの特徴を理解し、各種類に最適なレシピを選ぶことで、日々の食卓を豊かに彩りましょう。