家庭で使う食用油の廃棄は、意外と難しい問題です。
私は頻繁に油を使う料理はしないため、1リットルの油を使いきるのに半年以上もかかることがよくあります。
ある日気付くと、家には古い食用油がたくさんあり、まとめて廃棄しようと、正しい処分方法を調べてみました。
食用油の処分でお困りの方のために、適切な廃棄方法をまとめてみましたので、参考にしてください。
それでは、食用油を状態別に処分する方法をご紹介します。
未使用の食用油の処理方法
もらった食用油を忘れてしまい、気がついたらかなり以前に使っていたものであることがあります。
使用前でも使用後でも、食用油は同じように処分することができます。
液体状態の食用油の処理方法
廃棄する際は、油を下水やトイレに流さないようにしましょう。
新聞紙やキッチンペーパー、布などを使い、油を吸収させた後、可燃ごみとして捨てます。
方法としては、ジュースや牛乳の紙パック、ビニールに新聞紙やキッチンペーパーを入れ、油を注ぎ、しっかり封をしてから捨てるというものです。
市販の油吸収スポンジを使う場合も、使用後に袋に入れて廃棄します。
水を加えると自然発火を防ぐ効果があります。
固形状態の食用油の処理方法
油を固める薬品はスーパーで手に入ります。
熱した油に溶かして固めた後、しっかり冷めてから捨てます。
油を過熱しないように注意しましょう。
以上の方法を紹介しましたが、食用油の廃棄法は地域によって異なります。
自分の住む地域の規則を確認することをお勧めします。
市販の油用凝固剤を使用する場合は、説明書をよく読んでから使用しましょう。
大量の食用油、どう処分する?
たくさんの未使用の食用油や揚げ物で使用した油をどのように廃棄すればよいでしょうか?
いくつかの方法をご紹介します。
牛乳パックやジュースパックでの廃棄
一般的に1リットルの液体を入れることができる牛乳やジュースの紙の空パックを利用して油を捨てる方法があります。
これらのパックは、薄いビニール袋よりも多くの油を処理できますが、油があふれるリスクがあるため、パックの封をしっかりと確認してください。
凝固剤を使った廃棄
一般に売られている食用油用凝固剤を使う方法もあります。
これらの凝固剤は、多量の油を固めることができます(商品によりますが、一袋で600mlの油を凝固させることができるものもあります)。
油の量が多い場合でも、分割して固めることで処分できます。
専門業者への依頼
食用油の回収を行っている専門業者や店があれば、回収を依頼することも良いでしょう。
ただ、全ての地域にそういった業者があるわけではないので、大量の油を処分する必要がない場合は、上記の二つの方法を試してみることを推奨します。
正しく食用油を廃棄する必要性
食用油を適切に廃棄する方法を説明しましたが、なぜ油を流しに直接捨ててはならないのでしょうか?
その理由と正しい処分方法をお伝えします。
自然環境への影響
食用油が川や海に流れ込むと、自然界に悪影響を及ぼし、水中生物に害を与える可能性があります。
排水管の問題
油を流しに捨てると、排水管が詰まるリスクがあります。
これは、結局は業者の洗浄が必要となり、手間とコストが発生する問題です。
まとめ
使用前後にかかわらず、油の処分方法は同じです。
液状の油は、新聞紙や布で吸収させ、袋や牛乳、ジュースの紙パックに入れて廃棄します。
固めた油は冷えてから捨てます。
大量の油がある場合は、紙パックを使ったり、市販の薬剤で固めたりして捨てるか、専門業者に依頼することができます。
油をそのまま流すと、環境の汚染や排水管が詰まってしまう要因となってしまいます。
余った食用油は正しく処分することで、地球の環境を守ることにもつながります。
食用油を捨てる時は正しい処分を心掛けるようにしたいですね。