タコは、刺身やたこ焼き、酢の物など、日本の食文化には欠かせない食材です。
通常、スーパーマーケットで売られているタコは茹でられているため、調理が手軽です。
しかし、生タコを家庭で調理しようとすると硬くなりがちです。
そこで、新鮮な生タコをやわらかく、そして美味しく調理するための6つの方法をご紹介します。
タコを柔らかく仕上げる5つの方法!
大根で叩く
新鮮な生タコを手に入れたら、まず下処理から始めましょう。
タコがヌメヌメしている場合は、1カップの塩を加えて20分程度揉み込みます。
この塩揉みでメレンゲ状の泡が立つので、その後しっかり洗い流してください。
ぬめりが取れない場合は、もう一度塩揉みを行い、取れたらOKです。
ぬめりを取ることができたら、いよいよ大根の出番です。
これは簡単で、まな板の上にタコをのせて、皮を剥いた大根で叩きます。
大根を使うことで、その中に含まれる「ジアスターゼ」という成分がタコの筋繊維を破壊し、柔らかくなります。
大根を自分の手にちょうど良い大きさに切り、輪切りにして叩くと効果的です。
大根おろしで揉む
塩揉みでぬめりを取り除くことはできますが、大根おろしを使っても同じ効果が得られます。
さらに、大根おろしを使うことで、タコを柔らかくすることもできます。
手順は塩揉みと同様で、1カップの大根おろしでタコを10~20分程度揉み続けます。
その後、水で洗い流してぬめりを確認し、下処理を完了させます。
ただし、大根おろしの辛味成分により手が刺激されることがあるため、調理用の手袋を着用して手を保護することをお勧めします。
急速冷凍で生タコを柔らかく
手に入れた生タコの処理方法がわからない時は、急速冷凍がとても便利です。
タコをジッパー付きの袋に入れ、空気を抜いてから冷凍庫で凍らせましょう。
この方法で冷凍すると、タコの筋繊維が破壊されて柔らかくなります。
急速冷凍を使えば、筋繊維を均等に破壊でき、簡単に柔らかくすることができます。
この方法なら、鮮度を保ちながらも柔らかさを得ることができます。
また、冷凍保存も可能で、保管期間は約2ヶ月間です。
炭酸水で茹でタコを柔らかく
硬くなった茹でタコを柔らかくしたい時は、炭酸水を使うという方法もあります。
炭酸水に含まれる二酸化炭素が筋繊維をほぐす効果があります。
甘味料が入っていない無糖の炭酸水を選び、水4対炭酸水1の割合で混ぜて使います。
余った炭酸水があれば、すべてを使用しても構いません。
煮る際は、砂糖や醤油などの調味料を加えてください。
番茶を使って色よく柔らかく煮る
色鮮やかで柔らかいタコを煮たい時は、番茶を使うことをお勧めします。
普通の水の代わりに濃い番茶を使い、調味料と一緒に弱火で約10分煮ます。
番茶に含まれるタンニンがタンパク質を適度に固めるので、煮過ぎても硬くなりにくくなります。
また、色止め効果でタコが鮮やかになり、臭みも取れます。
番茶がない場合は緑茶を代用しても大丈夫です。
大根入りタコの煮物レシピ
下処理で活躍した大根は、タコを煮る時も大活躍します。
大根を加えることで、タコが柔らかく仕上がります。
ここで、大根とタコを使った煮物のレシピをご紹介します。以前紹介したタコを柔らかくする方法を応用してみてください。
□ 材料
- ゆでダコ:200g
- 大根:200g
- 番茶:200cc
- 炭酸水:150cc
- だしの素:小さじ1
- みりん:大さじ1
- 砂糖:大さじ1
- 醤油:大さじ1
- 生姜:少々
□ 作り方
- ゆでダコを食べやすい大きさに切り、大根は大きめの一文字切りにします。
- タコと生姜以外の全ての材料を鍋に入れて加熱します。
- 沸騰したらタコを加え、落とし蓋をして弱火で20~30分煮ます。
- 煮汁がなくならないように注意してください。
- 完成したら器に盛り付け、細切りにした生姜をトッピングします。
お好みで、うずらの卵を加えるとさらに美味しくなりますし、小豆を加えるとタコの色が鮮やかになり、見た目も美しくなります。
小豆は食べられるので、一緒に盛り付けてお楽しみください。
まとめ
これまで紹介した大根を活用したタコの調理法は、家庭で手軽に試せるものばかりです。
大根を使って叩いたり、おろしたりすることで、生タコの硬さを和らげ、急速冷凍を利用することで、筋繊維を効率的に柔らかくすることができます。
また、炭酸水や番茶を使った煮物も、タコを柔らかくし、風味豊かに仕上げるのに役立ちます。
これらの方法を組み合わせて、様々な料理に応用することで、タコをもっと身近で楽しむことができるでしょう。
特に、大根を加えたタコの煮物レシピは、柔らかく、味わい深い一品になりますので、ぜひ一度試してみてください。